胸腰椎黄色靭帯骨化症に合併したサルコイドーシスの1例
第47回 共済医学会
胸腰椎黄色靭帯骨化症における痙性麻痺にて椎弓切除術を施行した症例である.術後,知覚障害および筋力低下の改善はみられたが痙性は残存じた.経過観察中に大腿部外側面の違和感に伴う硬結を認めた.MRIでは確定診断に至らず,腫瘍切除術時の病理診断では筋肉腫瘤型サルコイドーシスであった.胸部X線像にてBHLを認め,サルコイドーシスの診断の基にステロイド療法を施行したが諸症状の改善はみられなかった.
橋本俊彦, 武本俊彦, 水村珠青, 河端正也