Fasudil, a Rho-kinase inhibitor, attenuates lipopolysaccharide-induced vascular hyperpermeability and colonic muscle relaxation in guinea pigs.

The Journal of surgical research

LPSが誘発する血管透過性亢進の作用機序を明らかにする目的で、Rho-kinase阻害薬Fasudilを用いて、Rho/Rho-kinaseシグナル経路の関与を検討した。Rho/Rho-kinaseシグナル経路はLPSが誘発するエンドトキシン血症の病態生理において、重要な役割を担っている可能性が示された。また、fasudilがLPS誘発血管透過性亢進を抑制したことから、続いて起こるエンドトキシン血症の進展を阻害することが示された。

Kensuke Suzuki, Kayo Nemoto, Norifumi Ninomiya, Masamune Kuno, Minoru Kubota, Hiroyuki Yokota

The Journal of surgical research Nov;178(1):352-7. 2012
本人担当箇所：LPSとRho-kinase阻害剤の1つであるfasudilの投与計画、またこれらの薬剤の投与後の腸管張力、血圧反応、皮内EB測定に関する実験計画の作成を行った。実験においては共著者との協力により、モルモットに対する手術時の麻酔、圧トランスデューサー設置術、動静脈カテーテルの留置、LPSの皮内投与およびRho-kinase阻害薬の静脈内投与、腸管運動のモニターとデータ解析、血圧測定、採血、皮膚剥離・細切・計測などの実作業を行った。また、得られた実験結果の統計学的処置を行った。まとめられた実験結果は、研究グループにおいて検討され、その議論を元に本人が本論文を作成した。論文は共著者の指導の下、修正、完成された。