学校管理下で発生した事故や災害時に、養護教諭による緊急度評価と救急処置の判断が求められる。しかし、養護教諭の養成教育や初任者・現職者研修において、緊急度評価方法を学ぶ機会は殆ど与えられず、緊急度評価を行う自信がないことが報告されている。
本研究は、申請者が開発したプログラムや1125名の養護教諭のアンケート結果を基にして、養護教諭が疾病や外傷に対して行う緊急度評価能力を検証しトレーニングプログラムを開発する。そして、養護教諭が養護教諭を教える教育システムを構築することを目的とした。
本研究によって、養護教諭が行う緊急度評価の精度が向上し、学校管理下で事故や災害が発生した場合に、救命できる児童生徒が増えることが期待できる。