これまでに,剣道イメージについて古澤他(2021)は,中学校2年生を対象に調査した結果,剣道経験者は具体的な「有効打突」を強く意識し,未経験者は「武道としての文化」を強く意識していることがわかった。新里他(2021)が大学生を対象に調査した結果,剣道経験者は「人間形成」,未経験者は「礼儀」の出現頻度が高いことが明らかになった。本研究では,それらの知見に基づいて,大学の剣道部学生を対象に調査を行った。本研究をとおして,剣道を「習う者」の心理的構造を把握することで,「指導する者」への有効的な活用の一助となるように剣道イメージ尺度を新しく作成することを目的とした。