学術論文

基本情報

氏名 依田 充代
氏名(カナ) ヨダ ミツヨ
氏名(英語) YODA Mitsuyo

名称

フェアプレイの認識とスポーツ観の研究-小中学生の現状から-「(査読付)」

単著・共著の別

共著

発表年月

2011

発表雑誌又は発表学会等の名称

スポーツ社会学発表論文集

概要

本研究は子どものスポーツ観の形成過程の中で「フェアプレイ」が知識として定着しているかに着目し、それがどのような時期に子どものスポーツ観に影響を与えるかその関係性を明らかにすることを目的とする。
調査対象となるA県の小中学校体育連盟に依頼し、全11支部の中で人口の多い2支部は2校とし、他9支部は1校として、小中学校13校、総計26校を対象に「ドーピングに関する知識と意識の調査」を行った。その際、小学校は4年生~6年生の各学年1クラス、中学校は1年生~3年生の各学年1クラスを対象とした。調査期間は2010年10月1日~29日で小学生の回収数は1158人、中学生の回収数は1183人、総計は2341人であった。「フェアプレイ」という言葉を「認知」、「理解」しているか否かにより、子どものスポーツ観に影響を及ぼすことが分かった。中学生では「認知」、「理解」があるとスポーツを肯定的に捉えていくが、一方で「認知」「理解」が「ない」とドーピングを認め、勝利主義などに偏重していってしまう。また、少学生においても「認知」「理解」が「ある」とスポーツに関する倫理観が高い傾向を示したことから、早い段階、本研究の結果からいえば小学4年生の時点で「フェアプレイ」を知識として教育していくことの必要性が明らかとなった。

共著者

澤野宏之、依田充代、柴田裕子、椎名佑樹

掲載ページ数

p.69~p.70