本研究は体育大学生の不安度合いと不安要因を大学生不安尺度を用いて明らかにすることを目的とし、体育大学生への大学側からのマネジメントを考察するものである。調査対象者は体育系A大学学生571名、大学生活不安尺度に関する項目、サポートに関する項目、対象者に関する項目について調査を行った。
体育系A大学の学生は他の大学生より、大学生活不安尺度の平均値が低かった。体育大学生の中でみると部活動所属者の方が「授業単位」「事故・病気」での不安が高く、一方で無所属者の方は「この大学にいると不安」で高かった。また、体育大学生の不安要因は「就職」「卒業論文」「授業単位」が高かった。体育大学生が必要としているサポートは、「修学支援」「キャリア教育」であった。
これらの結果から、不安要因では「就職」「卒業論文」「授業単位」に着目し学生をサポートを行い、今後増やすサポートは「修学支援」「キャリア教育」を中心に展開することで、体育大学生をサポートできると考える。