本研究は、2009年から先行実施され、小学校では2011年、中学校では2012年、高等学校では2013年から全面実施される新学習指導要領の改訂に伴う、医薬品に関する内容の改善について、現状を把握し医薬品についての知識やサプリメントの使用と属性、サプリメントを飲むとき(もし飲むとしたら)の選択基準について明らかにすることを目的とした。今後のスポーツ産業界で予測される薬やサプリメント使用の低年齢化を踏まえて、どのような対応が必要であるのかの検討を行った。
調査対象となるA県の小中学校体育連盟に依頼し、全11支部の中で人口の多い2支部は2校とし、他9支部は1校として、小中学校13校、総計26校の小学4年生~中学3年生を対象に「薬やサプリメントに関する調査」を行った。調査期間は2010年10月1日~29日、回収数は小学生1158人、中学生1183人、総計2341人であった。集計はSPSS11.5を用いて、クロス集計とT検定を行い5%水準で有意とした。尚、調査用紙は日本体育大学倫理審査委員会の審査を受けて承認されたものである。