その他の研究業績等に関する事項

基本情報

氏名 依田 充代
氏名(カナ) ヨダ ミツヨ
氏名(英語) YODA Mitsuyo

翻訳書、学会発表、講演等の名称

「ドーピング知識とスポーツ観の研究―小中学生の現状から―」

その他分類

国内学会発表

単・共の別

発行または発表の年月

2011/06

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

日本スポーツ社会学会第20回大会

概要

本研究では小・中学生の「ドーピングに関する知識とスポーツ観」について調査を行い、分析結果からその関係性を明らかにすることを目的とした。調査対象となるA県の小中学校体育連盟に依頼し、全11支部の中で人口の多い2支部は2校とし、他9支部は1校として、小中学校13校、総計26校を対象に「ドーピングに関する知識と意識の調査」を行った。その際、小学校は4年生~6年生の各学年1クラス、中学校は1年生~3年生の各学年1クラスを対象とした。調査期間は2010年10月1日~29日で小学生の回収数は1158人、中学生の回収数は1183人、総計は2341人であった。今回の調査から「ドーピング」言葉の「認知」や「理解」について、特に小学生の認知度や理解度が低いことが明らかになった。また、「ドーピング」言葉の認知や「理解がない」子どもたちは、ドーピングを肯定する傾向があり、逆に認知や「理解がある」子どもたちはドーピングを否定する傾向にあることがわかった。そのため、ドーピング問題に対してのスポーツ観をプラスにするためには、「アンチ・ドーピング」に関する知識や理解が必要であることが示唆される。今後は、薬物乱用の授業などとも連携しながら小学生からアンチ・ドーピングについての正しい知識や意識を育てていくことが、子どもたちのスポーツ観の形成に重要であると考えられる。

共著者等

澤野宏之、依田充代

掲載ページ数