本研究は、大学生が自ら進んでボランティア活動に参加する(できる)社会の創造に向け、スポーツボランティア活動への不参加動機および今後行いたいスポーツボランティア活動に関する調査を行う。そこから得られたデータを分析し、大学生の不参加動機とスポーツボランティア活動へのニーズを明らかにすることにより、今後の大学生に対する「支える」スポーツのアプローチ方法を考察することを目的とする。
A大学の学生を調査対象者とし、集合調査法でアンケート調査を行い、不参加動機の自由記述に書き漏らしのなかった305名を分析対象者とした。SPSSStatistics 24を使用し、単純集計およびMann-WhitneyのU検定による分析を行った。次に自由記述方式で得られたデータの解析には、SPSS Text Analytics for Survey 4.0を用いて行い、得られた抽出語に対し、「出現頻度に基づくカテゴリ抽出(対象者の10%)」でカテゴリデータ抽出後、SPSS Statistics24に2値データとしてエクスポートし、語と語の関係性を測る主成分分析および属性比較分析を行った。