経済学史
青木書店
マルクス経済学の主要命題を近代経済学(一般均衡理論)の立場から再構築した、J. Roemerの経済学を紹介したもの。特に、労働価値説にもとづく搾取理論について、既存の理論にもとづくかぎり、マルクス経済学が主張するように、労働力商品だけが搾取されているのでなく、すべての商品が「搾取」されているといえること、したがって労働価値ではなく、所有のタームを用いることによって、新たな搾取概念を定義できる点についてわかりやすく解説した。
八尾信光、山本広太郎、佐久間英明、藤本義昭、関根猪一郎、平野喜一郎、揚武雄、松井柳平、大西広、角田修一、深澤敦、石上秀昭
第11章「分析的マルクス主義の経済学」p.175~p.182