目的 介護支援専門員の貧困の原因認識の構造と,その認識が経済的に問題のある利用者・家族に対する業務にどのような影響(困難感および支援への肯定的態度)を及ぼしているのか明らかにした。
方法 東京都区部の居宅支援事業所に対して調査協力の依頼を行い,協力意向を示した182事業所に属する全介護支援専門員457人を調査対象者とした。調査は2021年11月に自己式質問紙を用いた郵送調査で行った。
結果 貧困の原因認識は3因子構造が支持され,個人的原因認識の平均が最も高かった。原因認知の中で、社会的原因認識が困難感の増加に、個人的原因認識が支援への肯定的態度の減少に有意に影響していた。