スマトラ沖地震10年後の災害記憶と防災意識:タイ国パンガー県の高校生を事例として
東洋大学スポーツ健康科学紀要13
2004年スマトラ沖地震から10年が経過した。津波被害が最も大きかった、タクアパー郡の高校生を対象に、災害記憶と防災意識に関するアンケート調査を実施した。被災当時の記憶は薄れ、防災意識も低くなっていることが明らかになった。その背景には、メモリアル的なものを造ると海外からの観光客が減ってしまうといった現実的な問題も指摘された。
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