剣道場の床面塗装とスポーツ傷害等の発生状況および床面の機能性に関する主観的評価の関連について検討するため、13大学626名の大学生を対象に調査を行った。その結果、①学生は傷害等への処置だけでなく、予防的見地からも保護用具を使用している。②床面に対する機能性の評価については、「滑り・弾力と身体負担」、「温感・耐湿」および「滑り・耐乾燥」の3因子に集約された。③ウレタン塗装の床面は、耐乾燥や踏み切り動作に適した床面であるが、アキレス腱の痛みを訴えるなど身体的負担を伴う。④無塗装の床面は、傷害等のリスクが低く、身体的負担も少ないことがわかった。