学生達は音楽大学のようにリズムの試験を行なって入学してきた訳ではないので、各自の音楽的レベルはかなり差がある。従ってリズムのトレーニングに際し、最低限必要な音符の学習から始め、まずは一つのパートを手で叩く。最終的には二つの違うパートを両手で同時に叩くところまで能力を高め、実技試験にて一人ずつ評価する。
その内容は、段階を経て複雑なリズムを叩けるようにするが、同時に複雑なリズムの中に突如現れる長い音の長さをいかに正しく確保できるか、また複雑なリズムを叩きつつ、いかに正確に基本のビートをカウントできるかをトレーニングする。またある一定のリズムパターンを叩いていると流れができてくるが、あえてその流れを壊すことにより反射神経を鍛える。将来的には音符を読めなくても、リズムトレーニングができるような授業形態がとれればと思っている。