研究は、水球競技能力(ボールスキルを含む)の差異があると予想される代表級選手と大学級選手間で、基礎体力及び泳パフォーマンス、その時の血中乳酸濃度との関連性を検討し、水球競技選手に必要とされる体力的側面について検討した。その結果、代表級選手は大学級選手と比較して基礎体力及び泳パフォーマンス、更には血中乳酸濃度においても有意に高値を示した。一方で、体組成や競技歴に差異はみられなかった。以上の結果より、日本人同士のプレーパフォーマンスは泳力やその維持力、そしてそれらの基盤となる基礎体力の向上が重要であることが示唆された。