008年FINAワールドリーグアジア・オセアニアラウンドにおいて,それぞれの選手の泳距離と泳速度を2次元DLT法により解析した。日本(JPN),中国(CHN),オーストラリア(AUS)の男子チームを対象に選手の移動情報を算出した。その結果,1ピリオドの平均泳距離はJPNが462.9m,AUSが441.7m,CHNが440.7mで,平均泳速度はJPNが0.79m/s,AUSが0.74m/s,CHNが0.72m/sであった。先行研究より泳速度は対戦相手によって変化することがわかっており,同様の傾向を示した。平均泳距離・泳速度においてJPNが最も高い値を示した。