体育専攻学生の競技不安と身体症状の関連
日本応用心理学会第80回記念大会
本研究では,スポーツ競技場面の経験を持つ体育専攻学生を対象に,スポーツ競技場面において生起する競技不安の身体症状について因子論的構造を検証するとともに,特性的な競技不安が身体症状に与える影響について検討した。本研究の結果,競技不安の身体症状としては,食欲不振,心拍上昇,振戦,頻尿,発汗の4つの因子が示された。また,特性的な競技不安においては,特に競技回避傾向が食欲不振や心拍上昇,振戦に関連し,精神的動揺は心拍上昇,振戦や発汗への影響が示された。また頻尿には,勝敗の認知的不安が影響していた。
市川優一郎,三村覚
p.57共同研究につき本人担当部分抽出不可能