教員養成を問い直す―制度・実践・思想
東洋館出版社
「道徳の教科化は教員の意識を変える?」を担当。本書は、近年の日本における教員養成の動向を実学主義への傾倒と捉え、人文科学的方法により教員養成の諸課題の解明を試みたものである。筆者は、道徳の教科化が教師の意識改革を焦点として進行したことに注目し、その審議過程の分析から教員養成の課題を明らかにした。道徳の教科化は相異なる道徳授業のイメージが共存しその矛盾が顧みられないまま政策化された。この矛盾を引き受け統一していく教師を養成することが課題である。
下司 晶 (編著),須川 公央 (編著),関根 宏朗 (編著) 下司晶、須川公央、関根宏朗、山本一生、走井洋一、田口賢太郎、青柳宏幸、冨田純喜、宇内一文、中橋和昭、天野幸輔、力間博隆、小山裕樹、河野桃子、熊本哲也
第3章「道徳の教科化は教員の意識を変える?」p.76-92