マルクスの教育思想
白澤社
マルクスは、その影響の大きさから教育思想史の重要な研究対象である。しかし、マルクスは従来、マルクス主義と同一視されて研究されてきた。本書は、マルクス主義とは区別されるマルクスの教育思想を、彼の初期から晩年期にまでを対象として、労働と教育の結合という視点からその全体像を明らかにしたものである。労働と教育の肯定的関係の創出をめざしたその教育思想は、自然やキャリア教育などといった論点に示唆を与える現代的意義を有している。
253ページ