キャリア教育は何を変えたのか?
『教育学術新聞』第2760号、3面
キャリア教育の政策化から20年を記念しキャリア教育の普及・定着・一般化の意味を教育哲学研究の立場から検討した論考である。「キャリア形成のための能力・態度の育成」と定義されるキャリア教育は、能力形成を教育目的とした点で、コンピテンシー・ベースの教育の先駆けであったと位置づけられる。能力形成が教育目的であることを自明にした点にキャリア教育定着の意味を見いだすことができるとともに、その問題点も存するのである。
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