知的障害を伴う自閉症児は他者と適切に交流することが難しく、社会性の発達が停滞することがある。特別支援学校(知的障害)の体育などの運動場面では、児童の身体の動きの向上や生涯スポーツにつながる取り組みが行われているが、その中でもルールや役割理解といった社会性の発達を促す実践を行って有効な支援を蓄積することは非常に重要である。そこで、体育科と自立活動の目標と内容を合わせた「各教科等を合わせた指導」である「運動」の授業において、知的障害を伴う自閉症児が他者と協調して活動するようになるための支援について検討した。