本研究では,簡単にポータブル型情報端末で運動技能を分析・評価できるシステムを開発し,それを用いた学習効果を明らかにすることを目的とした.
まず子どもたち自身で,ハードルを跳び越える際の技能を数値化し,評価できるアプリケーションを新たに開発した.そして事例研究として,高校生を対象に,この新しいアプリケーションを用いた体育授業のシュミレーションを行った.その結果,ハードル走の記録は有意に向上しなかったものの,技能の伸び,自主的学習およびめあてをもった学習といった子どもたちの主観的評価の得点が有意に増加したことが明らかとなった.