保育実習指導（施設）シラバスにおける指導の現状と課題（査読付）

東京未来大学研究紀要　第11号p.105-111

「保育実習指導ミニマムスタンダード2017年版」が全国保育士養成協議会より報告された。本研究では、「保育実習指導ミニマムスタンダード2017年版」が報告されたことから、保育（施設）実習指導のあり方について、シラバスを通して現状を把握し、今後の実習指導（施設）のあり方について検討することを目的とする。今回の分析から実習指導Ⅰ（施設）において4点の現状が考えられた。中でも「支援計画」、「家族支援」の部分ではほとんどの養成校において事前指導の中で具体的な記載がされていなかった。また、事後指導に関しては授業回数にも差が見られた。今後ミニマムスタンダードの中である程度の基準を設けた方が養成校による学びの深さに差が出ないと考えられる。今回挙がった実習指導における不足部分や養成校ごとの差について各養成校が検討し、対応させていくことが必要であると考えられる。

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