本研究は、幼保連携型認定こども園(以後こども園)における実習教育のあり方を検討するため、こども園での実習の実態と実習指導者の意識を明らかにすることを目的とする。多くのこども園では実習指導の研修を受けたことがなく、保育所実習としての受け入れをしたことがある園も半数であった。幼稚園から移行した園が多く、これまでとの違いに悩み、実習指導研修の必要性を訴える記述もあった。こども園での実習が今後の保育教諭の育成につながるよう、実習内容、方法の検討を養成校とこども園とが重ねていくと共に、実習指導者研修のあり方についても検討し、協働体制を構築していきたい。