生涯スポーツ論の構造論的批判(査読付)
体育・スポーツ哲学研究 第25巻1号、pp.37-46 (日本体育・スポーツ哲学会)
本研究は、生涯スポーツの概念を示すことと、それを論じるモデルを提起することである。これまで多くの生涯スポーツ論が提起されてきたけれども、生涯スポーツの概念構造と論の枠組みを明確にする課題が残されていた。結論として、生涯スポーツ論の構造を理念、原理、実践の三層構造も枠で論じることが提起された。特に生涯スポーツ論における理念と原理の混同を指摘し、生涯スポーツの原理は生涯発達理論によって構成されるのではなく、身体の要素をふまえる必要から体育学あるいはスポーツ科学によって構成されるべきことが示された。
pp.37-46