競技者における主体身体の実存性(査読付)
身体運動文化研究5(1)(身体運動文化学会)p.23~p.30
本研究の課題は,競技者が心身の統合状態である主体身体に至った後,主体身体からどのような実存性を得るのかを明らかにすることである。その際,心身の統合ということに関して,心身関係が分離関係にあるのか統合関係にあるのかという二者択一論とは異なる観点すなわち実存の観点から考察を進めた。考察の結果,心身が統合された状態に終わりがあるのではなく,競技者はそこからさらに実存の可能性をもっていることが明らかになった。
p.23~p.30