足底部の個々の汗腺活動と皮膚交感神経活動との関係
名古屋大学環境医学研究所年報 48
足底部の小範囲をビデオマイクロスコープを用いて観察すると個々の汗腺から汗が拍出される様子が観察できる。これらのビデオ記録と同時にその皮膚部位を支配する発汗神経活動を微小電極法により直接記録し、個々の汗腺動員との関係を調べた。発汗神経活動が強いほど観察範囲内の動員汗腺数は増加したが、同強度の神経活動が認められた時であっても、いつも同じ汗腺が動員されるとは限らなかった。このように汗腺毎にばらついた汗拍出には汗腺の疲労や活動の周期性などが複雑に影響している可能性が考えられた。
西山哲成、岩瀬敏、間野忠明、菅屋潤壹、崔建、北澤大樹、小川徳雄
p.239~p.242