睡眠中の発汗リズム
第12回睡眠環境シンポジウム報告集
睡眠深度と睡眠中の温熱性発汗量の周波数特性を最大エントロピー法を用いて調べた。局所発汗量の周期-振幅の関係を示す回帰直線の傾斜は右上がりを示し、周期が大きいほど振幅は大きく現れた。また、睡眠深度が深くなるにつれて、この回帰直線の傾斜はきつくなった。これらの減少は運動強度の増加に伴う発汗リズムの周波数特性の変化に類似していた。睡眠時の発汗調節に関して、発汗出力への何らかの影響が示唆される。
鈴木一乃、小川徳雄、菅屋潤壹、西山哲成、西村直記、木村友美
p.26~p.27