本研究は、大腿切断の片脚パラサイクリストの大腿部筋群の形態的特徴（大腿部筋群の筋体積量、大腿四頭筋およびハムストリングス、内転筋群の大腿部における筋体積比率、貴二部および筋腹中央部、遠位部における各金の筋断面積比率）を健常サイクリストと比較することを目的とした。C2クラスに属する国内トップクラスのパラサイクリスト男女それぞれ1名および男性健常サイクリスト1名を対象とした。MRI装置を用いて体幹から下肢にかけて断層画像を撮像し、筋ごとに起始から停止までの横断面積ならびに体積を算出した。パラサイクリストは、健常サイクリストと比較し総筋体積が大きく、女性でも男性健常サイクリストに匹敵する筋体積を有していることが明らかとなった。筋体積比率は、大腿四頭筋は約50～54％、ハムストリングは約20％、内転筋群は約19-22%であり、健常サイクリストと比較し大きな差は見れらなかった。一方、男性パラサイクリストは半膜溶菌のハムストリングス内の筋体積比率は高く、遠位部の筋断面積では40%以上を占めていた。以上のことから、片脚切断パラサイクリストは健常サイクリストとは異なる大腿部筋群の形態的特稜おｗ持っていることが示唆された。
