香港における少子化と教育問題-教育制度の変化とスタートラインで勝つ心理の形成-(査読付)
日本家族社会学会 『家族社会学研究』32巻2号
少子化の要因は多様であり、教育コストの上昇はその一つである.香港はイギリス植民地になった後、英語重視社会となり、英語能力が進学および社会的評価の高い職業に就くカギである。教育改革により小中高一貫校に変更するエリート校が続出し、学生にとって転校する機会がなくなった。それで、子どもをエリート校に進学させるため,スタートラインが大事であるという意識が香港社会に形成され、入学競争が幼稚園まで前倒しされた。
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