意識障害と顔面打撲で来院し、全身造影CTが有用であった肝損傷の1例
日本救急医学会関東地方会雑誌33
意識障害と顔面、全身打撲を認めて、診察から肝損傷を考慮する身体所見は診られなかったが、全身打撲の所見を認めて、マルチスライス造影CTを施行した結果、肝に造影剤の漏出を認めた。肝破裂にTAEを施行し救命できた。体幹損傷が目立たなくても、鈍的外傷の早期診断には造影CTが必須である。
海老沼麻里、荒木尚、小川理郎、増野智彦、横田裕行
p.129-p.130