学術論文

基本情報

氏名 小川 理郎
氏名(カナ) オガワ サトオ
氏名(英語) OGAWA Satoo

名称

急激な経過で呼吸不全に陥った深頸部膿瘍の2例

単著・共著の別

共著

発表年月

1998

発表雑誌又は発表学会等の名称

日本外科感染症研究会雑誌10

概要

急激な経過で呼吸不全に陥った重症頸部感染症の2例(47歳男,60歳男)を経験した.1例は他院で窒息状態から心肺停止となり緊急気管切開を受け当院へ救急搬送された.ICU管理としたが来院後,約16時間で死亡した.他の1例は来院後,直ちに気管支ファイバー(BF)を用い気道狭窄の有無を検索した.下咽頭,喉頭蓋の腫脹が高度で窒息の危険があると判断し,引き続き経鼻挿管を施行し気道を確保した.以後,頸部の切開ドレナージを施行し経過良好であった.深頸部膿瘍は炎症の進展が早く,急激な経過で窒息に至ることがある.本症では,常に窒息の危険性を念頭に置き,厳重な経過観察といつでも気道確保のできる体制が必要である。

共著者

中村敏、森田良平、東和明、工廣紀斗司、原義明、小川理郎、小池薫、犬塚祥、益子邦洋、小津千佳小坂和巳

掲載ページ数

p.212-p.216