septic SIRSを呈しポリミキシB固定化繊維を用いたエンドトキシン吸着(PMX)を施行した4例について, 血中endotoxin (ET) 値とsuperantigenである黄色ブドウ球菌外毒素の測定を行い,その相関関係について検討した.対象は平均年齢60.8歳の3例で,グラム陰性桿菌とMRSAの混合感染が確認された.ETはPMX前後で8±5.18pg/mLから6.07±2.51pg/mLと推移,β-D-glucanは53.85±38.54pg/mLから38.88±31.06pg/mLと変化した.外毒素値は全検体で測定感度以下であり,その抗体価は様々に変動した.SIRSにおけるsuperantigenの影響は今回の検討では不明であり,検査法も含めて再検討する必要があると思われた。