学術論文

基本情報

氏名 小川 理郎
氏名(カナ) オガワ サトオ
氏名(英語) OGAWA Satoo

名称

出血性ショック蘇生後も腹腔内内臓器への血流分配低下は遷延することを示唆した1例。
-99mTcO4-急速注入による腹部ファーストパス像を用いた検討-

単著・共著の別

共著

発表年月

1997

発表雑誌又は発表学会等の名称

日本外科感染症研究会雑誌

概要

44歳男性の出血性ショックを伴う腹部鈍的外傷例で,パーテクネテイト(99mTcO4-)急速静注による腹部ファーストパス像の解析を行い,腹腔内臓器の血流を調べた使用装置は島津・ピッカー社製プリズム2000.パーテクネテートは組織内には取り込まれないため,急速注入された第一循環は血流量に比例すると考えられている.関心領域を腹部大動脈上部・両側腎・腎動脈分岐下腹部大動脈に設置し,各々の領域でのピークカウント数を計測した.すると,全身状態が極めて改善し,生理的にはほぼ正常な状態にあると考えられる104日目では,腹部大動脈に流入した血液は,腹腔内臓器に39%,腎に35%,骨盤・下肢に26%分配されていたが,血圧回復後11日目では,腹腔内臓器に12%,腎に50%,骨盤・下肢に38%であった。

共著者

小池薫、小川理郎、高橋幸道、犬塚祥、加藤一良、横田裕行、田島なつき、岡田進

掲載ページ数

p.161-p.165