平成27年11月、大型集客施設でのイベント中に66歳の女性が全身性硬直性けいれんを生じて意識を失った。すぐに発見者による心肺蘇生法が実施され、2分後に日体大医療救護班がAEDによる除細動を実施し心肺再開、人工呼吸を行いながら救急隊に引き継いだ。この後、患者の病状の結果が出るまでバイスタンダーに連絡がなかったため、当日から不眠状態が続いており、定期的なフォローアップを行い、精神的な影響を確認した。
Mass-gathering eventsにおいて提唱されている医療体制構築に必要な15項目を基に作成された緊急時の対応マニュアルとフローチャートがきのうして迅速な救命の連鎖につながった。また初体験のバイス端だーは、患者の経過を気にかけており、その後の精神面のフォローが必要不可欠であると考えられる。