本研究では、1)一過性のガム咀噛、2)一過性の運動、3)一過性のガム咀噛・運動の組み合わせのそれぞれが、食欲関連ホルモンおよびエネルギー摂取量に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。13名の健常男性(年齢21.5±1.1歳)を対象とし、「安静試行」、「ガム咀囑試行」、「運動試行」、「ガム咀噛+運動試行」、「運動+ガム咀噌試行」の5試行の無作為化交差実験を実施した。結果、30分間のガム咀噛において、その後の食欲関連ホルモンの変動および総エネルギー摂取量の抑制は認められなかった。よって、一過性の身体刺激に対する食欲調節機構において、ガム咀噌による影響は小さい可能性が示唆された。