全国の選手登録を完了している団体に所属している競技者を対象とした調査用紙による郵送託送法にて調査を実施した。競技者が日常の練習を行っていく中でどのような障害を起こしているかを競技者の個人的属性・特性と身体の各部の傷害との関係を広く把握して、受傷するに至った環境、体制などの要因を明らかにして、競技者育成への安全かつ有効的な指導環境、指導体制の整備のための検討。1)選手の性別による傷害の経験には性差は認められなかった。2)年齢では、高校生以上において傷害の経験が多い結果となった。3)トランポリン歴が7年目以降の競技者や国際大会を経験している競技者において傷害の経験が多くなっていた。4)各種目での捻る方向の違いや前方回転系・後方回転系の感覚的に不得意な方向については有意差は認められなかった。5)捻り系統の種目が不得意と感じている場合に傷害の経験が結果となった。6)指導者等が練習計画を決定している場合に傷害の経験が少なく、選手自身が練習計画を決定している場合に傷害の経験が多く発生していた。7)週に2~3回程度の練習を行っている競技者において傷害の経験が少なく、ほぼ毎日練習を行っている競技者で傷害の経験が多くなっていた。