トランポリン競技者の年齢別カテゴリー間における形態、体力・運動能力及び競技力の特性

東京体育学会

トランポリン協会が実施した強化合宿に参加した競技者を対象に５年間に渡って収集した形態計測及び、体力・運動能力に関する測定データを年齢別世界大会で採用されている年齢カテゴリーに分けて比較検討を行った。＜女子競技者に関して＞１）特に「10歳以下」から「13-14歳」までの年齢カテゴリーにおいて形態、体力・運動能力、競技力において著しく向上している結果となった。２）「17歳以上」の年齢カテゴリーにおいて体脂肪量の増加が顕著であった。３）「演技力」では「難度点」が「予選得点」に深く関与しているものと示唆された。＜男子競技者に関して＞１）加齢に伴う形態的な発育が顕著である結果となった。特に小学校期後半から中学校期前半に該当する年齢カテゴリーにおいて筋量の著しい増加が推察された。２）体力・運動能力測定の結果において、ほぼ全ての年齢カテゴリー間について有意に向上していく傾向を示す結果となった。３）「演技力」では、女子競技者と同様に「予選得点」に「難度点」が大きく関与していると考えられた。

山崎博和、伊熊克己