本研究では成長後のWistar系雄性ラットを用いて、強制運動あるいは昼夜逆転による睡眠妨害、及びその両負荷を組み合わせた場合について、気管支肺胞洗浄液中の細胞分画と肺胞マクロファージ活性に及ぼす影響について検討することを目的とした。また、強制運動と自発的運動との比較検討も併せて行った。結果より、強制運動および睡眠妨害をラットに同時に負荷した場合において、2種の負荷が生体に相加的に働き、免疫機能が低下する可能性が考えられた。一方、自発的運動では総合的にみて肺における非特異的な免疫能が向上し、感染症への抵抗力が向上している可能性が考えられた。