これまで好中球活性を現場調査での検査項目とする試みはされなかった。その理由として、採血から分離までに至るまでの時間の違いによる好中球活性の変化について検討がされていないことが挙げられる。本研究では、採血から分離までの経過時間が好中球活性酸素産生能に及ぼす影響について検討した。その結果、採血から2時間後までは直後に分離した値と比較し違いはみられなかった。また、6時間後では直後と比較して有意な低下が認められた。しかしながら、同一に時間で分離した検体内での比較であれば変化量としての評価が可能であることが認められた。