運動が血中の好中球走化性因子に及ぼす影響
日本運動生理学会第6回大会 Advances in Exercise and Sports Physiology 4(4)
従来より、好中球の遊走能の検討にはボイデンチャンバー法がよく用いられてきたが、これは、好中球のケモカインレセプター、補体レセプターなどの濃度や親和性に依存した反応であると考えられ、生体内における好中球の走化性を把握するには、生体内におけるケモカインなどの走化性因子の変動も検討する必要があると思われる。本研究では、生体内における走化性因子の変動に及ぼす運動の影響を検討することを目的として、激運動前後のIL-8、および補体のC5濃度の変動を検討した。
山崎享子、鈴川一宏、中野昭一
p.162