慢性疲労の細胞性免疫能への影響 第9報 慢性疲労モデルラットの血清オプソニン活性
第65回日本衛生学会総会日本衛生学雑誌 50(1)
我々は既に慢性疲労モデルとしてラットを用い、トレッドミル走と明暗の逆転による睡眠妨害を繰り返した場合の、細胞性免疫能へ及ぼす影響について報告してきた。今回は、さらに全身的な非特的免疫能への影響をみることを目的とし、血清のオプソニン活性を指標として検討を加えた。結果から、全身的な非特異的免疫能に対しては、運動負荷よりも睡眠妨害という負荷の方が、強く影響を及ぼしている可能性が示唆された。
鈴川一宏、熊江隆、荒川はつ子、内山巌雄、石崎香里、伊藤孝
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